固着剤の役割
タイダイ染めカップの中には、染料以外にも染めに必要な材料(助剤)が入っていますが、その中の1つに「固着剤」があります。
その名の通り布に色を「固着」させるためのものですので、使わないと布は染まりません。
固着剤を使用する場合としなかった場合での実験をしてみました!
固着剤を使用した場合(左)
固着剤を使用しなかった場合(右)
固着剤を使用しなかった場合、染料液をかけるところまでは、布に色が付いているように見えます。しかし、ソーピング(布に残る余分な染料を専用の洗剤で洗い流す作業)をすると、色がほとんど残りません。せっかく縛って染めても全て水の泡となります。
タイダイ染めの際には必ず、固着剤を溶かした液に布を漬けこんでから、染料液をかけてください。
固着剤に浸けた綿布
固着剤に漬けなかった綿布
ちなみに固着剤の正体は「炭酸ナトリウム」と呼ばれるアルカリ性の助剤です。別名ソーダ灰(そーだはい)と言います。固着剤を扱う際のポイントは以下で詳しくご紹介します。
タイダイ染めで固着剤を使う際のポイント
①使う前に気をつけること
固着剤はアルカリ性ですので、目に入らないよう十分ご注意ください。また皮膚についた場合は水でよく洗い流してください。手荒れの心配な場合は手袋をご使用ください。
②溶かす場合
固着剤はお水では溶けにくいので、お湯でよく溶かしてから使ってください。
少量のお湯でよく溶かしてから、水で希釈していただいても構いません。
③布にしみこませるとき
布に、固着液をよく浸みこませて約10分おきます。ビニール袋の中に布と固着液を入れて、袋の外から揉みながら浸み込ませるのがおすすめです。縛った輪ゴムやひもが取れない様に優しく揉み込んでください。
これでタイダイ染めをする際の前処理が完成です。この次は染料液を作り、絞った布にその液をかける作業に入ります。
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